こんにちは。カオルです。
雨の日、リヤワイパーを動かそうとスイッチを入れたら、動かない。
ウォッシャー液は出るから、ワイパーモーターかな?と思いながら、修理を試みました。
まずはヒューズが切れていないことを確認。
次に、サービスマニュアルで配線図を見てみます。
ワイパーモータとウォッシャーの配線は全く別系統でしたので、やはりモーターが怪しいですね。
マニュアルで大まかな分解方法を確認します。
さっそく分解です。
まずはワイパーアームを外します。
ワイパーアームの根元にはストッパー金具があるので外側に引っ張ってから、木片とマイナスドライバーでてこ入れすると外れます。
モンキーレンチでナット、ワッシャーを取り外します。
次は内装です。ルーフガーニッシュは3つのクリップで止まっていますので、内張り剥がしで引き抜きます。
精密ドライバーでコネクタのツメを起こしながら外します。
モーターユニットを固定している10mmのボルトを2本外します。
プラスチックハンマーでワイパー軸を叩いてワイパーユニットを取り外します。
ゴムのグロメットを取り外します。
取り外したモーターユニット。
モーターハウジングのトルクスビス(T20)2本
ステーのトルクス(T30)外し・・・
トルクスのビットをメガネレンチで回して外します。
モーター部が出てきました。
アーマチュアコイルを手で回転させてみてわかったのですが、
ブラシがコンミュテータにあたっている感じが全くしません・・・
ブラシ部は常にコンミュテータに接していないと電気が流れませんから・・
ブラシがなくなるほど摩耗はしていないみたい。
22年の歳月で、ばねで押しているブラシがうまく摺動しなくなり、ひょんなことからブラシが接点から離れてしまったことが原因のようです。
原因が分かれば、対処方法は簡単です。
以前バッテリーを買ったときについていた導電グリスをコンミュテータに塗布します。
ブラシの滑りをよくするためにコンタクトスプレーを吹いておきます。
コネクタをつなぎ、いったんリヤゲートを閉じてからスイッチオン。
(配線図の通り、リヤゲートが閉じていないとワイパーが動かないようになっています)
動きました。
これがワイパーモーターの内部です。
この機構考えた人天才。
後は元に戻すだけです。
しかし・・・グロメットの取り付け順番を間違えたため、3回も付け直しするはめになりました。
グロメットはワイパーの軸に入れてから、ボディーの穴に押し込み、反対側をナットでしっかり仮止めしてから、ユニットのボルトを締めるようにしましょう。
上からつけようとしてて入りませんでした(当然)
というわけで、無事リヤワイパーが復活しました。
古い車にありがちなトラブルですね。
でも、今回のように全く動かない、みたいな方が原因を発見しやすいのでまだいいほうでしょう。
あと、ワイパーアームを取り付けたときに、モーターを元位置に戻すのを忘れて、ワイパー動かしたらアームがガラスの上を飛び越えていってしまいました。
アームを付けるときにはモーターを一回動かして、停止させて元位置を確認してから取り付けましょう。
リヤワイパーなんて正直あまり使わないんですが、直した直後は晴れてるのに時々リヤワイパーを動かしてみたりしたくなります。
今回の費用:0円
時間:3時間