オートレベライザー(エアサス)エア漏れ再び

こんにちは。カオルです。

異常に気付いたのは、駐車場に車を入れて、降りたときでした。
エンジンを切って降りた直後、ガラガラガラ・・・と車からいつか聞いたことのある音がしました。
ガラガラ音が止まり、しばらくするとまたガラガラガラ…と鳴る。
エアサスのコンプレッサーが回る音です。
またエア漏れしてる・・・

2009年にエアサスコンプレッサーを交換してから5年。

再びエアサスの修理が必要のようです。

バッテリ上がりを防ぐため、エンジンルーム内のヒューズボックスから、エアサスコンプレッサー用のヒューズ(25A)を抜いておきます。

石鹸水をエアサス経路へ吹き付けながら、漏れの確認をしましたが、Rrサス周りは異常なし。

となると、やはりまたコンプレッサーかな?

エアサスコンプレッサーは、フロントバンパーの左側の中あたりにあります。

左側のリップ、アンダーガードを取り外します

耳を澄ますと、かすかにエア漏れの音が聞こえました。
コンプレッサーの吸排気口を指でふさぐと音がやむ。
⇒コンプレッサーからの漏れで間違いありません。

エアサスコンプレッサーのコネクターを外し、つながっているエアホースを外します
(エアホースはクリップで固定されていますのでクリップを外してから引き抜きます)

ステーが13㎜ボルトで3か所固定されていますので、ボルトを外せばステーごとユニットで取り外せます。

2009年に交換したコンプレッサー

ヘッドカバーを外してみます

真ん中の白いのが吸気バルブ、右のばねが入っているのは排気バルブ(空気をエアサスへ送るバルブ)です。
左のコネクタが付いているのは、ソレノイドバルブです

ソレノイドバルブの左の長穴からエアを吸い込んだり、排出したりしています。

ソレノイドバルブは、車高が上がり、エアサス内のエアを抜きたい時に作動し、エアを開放します

ヘッドを外すと、シリンダーとピストンが見えます
こちらは特に異常なし。おそらく、ヘッドのソレノイドバルブの気密不良と考えられます。
(前回の故障個所と全く同じだ・・)

ソレノイドは非分解になっているようでしたが、
無理やりドライバーでこじ外して見ました。

案の定、プラスチックの連結部がちぎれてしまいました・・

ここの円錐形のゴム部分がバルブ。
ここからエア漏れしたと思われます。

ソレノイドは電磁石なんですね。
細い導線がたくさん巻いてありました。
電気が流れると、バルブが磁力で引っ張られて、バルブが開くしくみです

バルブはスプリングにもなっていました。
指で押すと少し引っ込みます。
普段はスプリングの力でバルブは閉じているんですね。

ヘッド側。 長穴から吸気されたエアはここから入るようです。
見た目は異常ないんだけどなあ。

ソレノイドを無理やり外してしまったせいか、
バルブをシリコンやブチルで覆ってみても、エア漏れは治りませんでした。

吸気口に入っていたこのシートは・・
おそらく、空気中のごみが入らないようにするフィルターだったものと思われます。
ボロボロになって跡形もありません。

これでは外気の塵が入ってきてしまうので、気密不良になってもおかしくありませんね。

というわけで、コンプレッサーごと交換。
ヘッドだけで部品も出ているみたいですが、225ドルと結構するね・・

一番安くて手っ取り早いのは、やはり中古部品。

エアコンプレッサーは配線コネクタや、ステーの位置が違いますが、基本的な構造はいっしょなので、ある程度流用が効きます。

ヤフオクで、2000年式のキャデラックドゥビルのコンプレッサーが出ていたので落札しました。(9800円)

以前のコンプレッサーと、形は同じものの、細かいところが変更されていました。

吸排気が、モーター根本付近と、ヘッドから、2か所に分けられています。ホースをつなぐコネクトがあるので、ホースをつないで、外付けフィルターを介してエアを吸う方式です。

ということは、ホースと、エアフィルターを付けないといけないのか・・・

無ければ、作りますか。
ということで、がらくた箱にあった何用かわからないホースを
使います。

近所のホームセンターで、
散水用のティー型コネクタと・・・

同じくホームセンターでオイル差しを購入。

あとは台所用スポンジを用意します。

まずコネクターの形状が違うので、切断してギボシでロードマスターのコネクタへつなぎなおします。
黒/緑の線がコンプレッサーモーターへの動力(+)
黒の線がアース
黒/ピンクの2本が、ソレノイドの作動用(極性はありません)

ステーの位置は、全く同じ。
防振用のゴムの形状も改善されていました
写真はいままでついていたコンプレッサーの防振ゴム。

キャデラックの防振ゴムはより振動が伝わりにくい形状になっています。

あ、前の吸排気口はふさがれてる・・・

ドライヤーのホースコネクタの形状が違うため、ドライヤーは今までのものに付け替えます。

Oリングの取り付け部の形状も違う・・
見えないところでたくさん設計変更がかかっていますね。

これでコンプレッサーは完成しました。
お次はエアーフィルターの自作です

オイル差しにスポンジを入れて

穴をあければ簡易フィルターに!

差し口を取り付け、途中で切って穴を広げます。

ホースとT型コネクタを組み合わせてこんな感じにしました
吸気・排気は1つにまとめます

こんな感じでエアーフィルターを作りました
ホースの長さは取り付け時に切って調整します

ホース長さを切って調整して、タイラップでくくればユニットの完成です!

コンプレッサーを取り付け、作動正常。漏れがないことを確認しました。

今回の費用:
コンプレッサー(ヤフオク9800円+送料等1204円=11004円)
オイル差し(ホームセンター 70円)
ホース(手持ち 0円)
スポンジ(手持ち 0円)
T型コネクタ(ホームセンター 204円)
合計11278円

作業時間:3H

でした。

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