騙されないアメ車の買い方(2)

こんにちは。カオルです。

 

今回は、今のロードマスターをどのように購入したのかをお話ししようと思います。

ショップに希望車種を探してもらう

以前書いた記事にもありますが、私は過去に格安のカプリスワゴンを買って痛い目にあいました。

 

その失敗を教訓に、今度は間違いなく良いアメ車を購入したいと思いました。

次に決めた車は「1996年式 ロードマスターワゴン最終型」

「内装色タン、外装色は黒」としました。

 

まずはネットで調べて、ショップに実際に足を運び、国内だけでなく海外からも探してくれる店を探し続けました。

何店もまわって いくと 、信用できそうな店、できなそうな店がだんだんわかってくるから不思議なものです。

「1996年式ロードマスタワゴン、内装タン、外装黒、新車並行車もしくは海外から輸入してほしい」と言って、まともに取り合ってくれるかどうか。で判断します。

その中で、騙すようなそぶりを見せず、本気で探してくれそうなショップ(といっても、接客態度はいまいちだったのですが、他の店よりマシな程度)に、希望する車種、色を伝え、クルマを探してもらうようにお願いしました。

 

店は川崎にあった「ガレージノースフィールド」(現在は廃業。有限会社タカウジ。現在は中古車輸出業になっているようです)

 

国内では「新車並行車」限定、海外でも探してもらいます。

自分自身も国内で新車並行のロードマスターが出ないか、毎日インターネットで探し、海外はebay、auto trader で検索しました。

 

アメリカで探す場合は、東海岸のものは除外しました。

寒くて雪が降る地域の車は、道路にまかれる塩カル(融雪剤)によりサビでボディーがボロボロになっているものが多かったため。

 

店「で、予算はいかほど?」

私「とにかく極上車を・・・値段は高くても良いものがあれば買います」

店「極上車となるとお高いですよぉ。180・・いや200万はいきますよぉ?」

私「じゃあ250万円でも300万円でもいいから買います」

店「・・・・」

 

本気であることは伝わったようでした。

 

それから、9ヶ月にわたる中古車探しが始まりました。

 

早く決めてくださいよ

お店は、国内の新車並行が出ると電話で連絡してくれました。

店「出ました!極上車!これです」

と見せてもらったのは、なるほど、96年、新車並行車。

しかし内装色はブルー、外装色は水色でした。

私「ありがたいのですが、色がちょっと・・希望ではなくて」

店「車の色なんか乗っちゃえばわからないでしょう?早く決めてくださいよ!」

私「すみません。引き続き探しますので、よろしくお願いします。」

店「わかりました・・」

 

で、数か月後、今度は私が海外で見つけました。

私「ありました!ebayで96年、黒!内装タン!極上です」

店「そんなんあるわけないでしょう」

私「ありますよ。URLを送ります」

店「あ、ほんとだ。 でもこれニュージャージー州ですよ。陸送だけでも数十万かかりますし、予算オーバーですよ。」

私「そうですか・・・では次を探します」

店「どうせ2~3年で飽きるんでしょう?見栄張りたいだけでしょう?早く決めてくださいよ!」

私「すみません。引き続き探しますので、よろしくお願いします。」

偶然みつける

 

こんなやり取りが何度続いたでしょうか・・・(というか、すでに客商売じゃねえ・・・このやり取り)

そんなこんなで9ヶ月目。

カーセンサーネットを眺めていたある日、ふと96年、新車並行、ロードマスターワゴンが出ているのを見つけました。

内装色はタン、しかし外装色はゴールド。22000マイル。

 

私「うーん、色以外は希望に合うし、現車が見れるならありかな~」

というわけで愛知県の某ショップに現物を見に行くことにしました。

 

それが、これ。

 

なるほど、外観は問題なし。

 

下回りは、錆びていましたが、それほどひどくないかな。

エンジンルーム内も、しばらく放置されてたようで、サビあり。

 

デフ、マフラーサビあり。

 

エンジンルーム、エンジンのかかり具合は問題なし。

  

内装、ダッシュボードにヤケあり

 

内装はとてもきれい。

 

珍しいな。オイル漏れの跡もない・・・

・・・わるくないな。

 

しかも、ルーフレール、純正トノカバーも全部ついている。欠品がない。

メカニカルファン(ヘビーデューティ)付きで、ランバーサポート、シートヒーター付きフルオプション。珍しい・・・

でも、フューエルゲージの動きがおかしいのと、運転席側のドアガラスが閉まらないみたい。

これはまあ、フューエルポンプ、ドアガラスのよくある故障なので、そんなに高額修理にもならんかな・・

 

というわけで、店に電話。

私「愛知県のとあるショップでよさげな車を見つけたんですが。色はゴールドなんですけど、わりといいかなって」

店「はあ?ゴールドでもいいの?」

私「まあ・・・写真を送りますので、一度確認をお願いします」

VINナンバーを控えて、調べてもらいました。

 

その結果。

その車のラインオフ日は1996年2月19日。日本での初年度登録は96年5月。

CARFAX、AUTOCHECKとも履歴なし。

店「まあ、新車並行車で間違いないね。ラインオフ日と初年度登録が離れていると、CARFAXに記録されないうちにアメリカでしこたま走った後に輸入されて、新車並行車とかいって売られているのもあるからね。」

私「状態は?」

店「まあ・・・まあかな。」

私「これにしようかなあ・・・」

店「ていうか、その店で買うなよ。うちが業販で引っ張ってきて一通り修理するから」

私「じゃあ、見積もりください」

 

ここで見るのは、部品代と工賃が適正な範囲であるか。

エアクリーナー12000円もするわけないだろ。とかいろいろ言いたいことはあるけど、逆に安めなところもあるので、まあ、妥当なところか。

 

店「車両は170万で引っ張ってくることになった。全部合わせて242万。どうだ」

私「いいでしょう。そのかわり、1ナンバーで登録してください」

店「・・・・わかりました」

 

契約する

と、いうわけで契約書を作成。

 

私「納車はいつ頃になりますか?」

店「まあ、1ヶ月くらいは」

私「わかりました。」

 

・・・その後、2ヶ月経っても連絡なし。

契約書に書いてある、進捗はメールで送るはどうなった?

私「もう2ヶ月経ちますけど、まだできませんか?」

店「あー。あれね。まだだよ。」

私「いつできますか」

店「わかんないです。」

私「ざけんな。あと1ヶ月以内で仕上げてください。取りに行きますから」

店「・・・わかりましたよ」

 

そして2006年6月、ようやく納車引き取りを行ったのでした。

まだ終わらない

 

納車の時に気づきました。

私「あっ!ルーフレールがない!」

店「んなもんありませんでしたよ。」

私「絶対あったんです。トランクルームに入っていたのを確認しました。愛知県の店に問い合わせてください」

店「あーもしもし? ジェスト? あのロードマスターね。ルーフレールなかった?・・・え、見つかった?それ後で送ってよ。」

 

言わなかったら絶対取られてたな・・・

 

というわけでようやく持ち帰り。帰りの高速道路で・・・

私「あれ?なんだかハンドル離すと勝手に左に流れていくぞ?アライメントはとってもらっていたはずだけどなあ。店に問い合わせてみよう」

 

私「もしもし?車が左に流れるんですが」

店「アライメントはちゃんと取りましたよ」

私「そのはずなんですが、左に流れるんです」

店「知らねえよ」

私「・・・・ダメだこの店。」

 

ここから、私のアメ車 DIY生活が始まったのでした・・・

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

私は店選びに成功したのでしょうか。失敗したのでしょうか。

値段はぼったくられたんでしょうか。

正直、はっきりとは言えませんがこれが私の車探しの顛末です。

少なくとも、国産車の買い物とは全く違う世界ということは、なんとなく伝わったんじゃないかなと思います。

 

大切なのは、「店に任せきらないこと。自分で知識をためて、自分で決めていくこと」

そのためには私たち客側が賢くなるしかありません。

 

途中で何度もこれしかない!と思った車を買いそこないました。

しかし、不思議なもので、そのうちまた別のいい車が出てきたりします。

 

アメ車業界がこういう構造であることを理解したうえで、根気よくあせらず、しっかり調べて、後悔しないアメ車を手に入れましょう。

 

それでは、また。

 

P.S. 海外で個人輸入する場合は、専門のアメ車屋もしくはエージェントを使うのをお勧めします。

詳しいことを知りたい場合は、お問い合わせ欄からどうぞ。

知ってる範囲でお答えします。

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