こんにちは。カオルです。
ある日、エアコンが全然冷えないことに気づきました。
エアコンプレッサーは過去に交換したけれど・・・そういえば冷房にしたとき、電磁クラッチの「カチッ」という音が聞こえない。
エンジンルームをのぞいてみて、やっぱりクラッチが作動していない。
ということは・・・電磁クラッチの回路のどこかが故障しているみたい。
とりあえずエンジンルームのヒューズを確認。
あれ、ヒューズきれてる。
とりあえず交換してみると・・・
プチッ。あ、また切れた。
どっかがショートしているようです。
配線図を確認。
どうやら、エアコン電磁クラッチには、逆起電力吸収のためのダイオードが付いているみたい。
この辺が怪しい・・・
コネクタを外し、コルゲートチューブを開けてたどっていきます。
緑と黒の線の間のどこかにダイオードが入っているはず・・・
まだ見つからない・・・
こんなに離れたところに発見。レゾネータを外してインジェクタの上あたり。
白い樹脂カバーを開けてみます。
ダイオードを発見、導通テストしてみると、案の定ショートしていました。
中の構造はエレクトロタップと同じ。配線被覆を切ってつなげてあります。
ダイオードの記号を確認。
某電気街でダイオードをと絶縁シリコンを買ってきました。(現物見せて同等品を選んでもらいました)
ここで問題発生。ダイオードを交換したら、またヒューズが切れました。
ええ??ダイオードを測定すると、ダイオードがダメになっている・・・
なんだかんだで、3日くらい悩んだのですが
私は大事なことを間違えてました。
普通、ダイオードはアノードからカソードへ電流が流れ、逆は流れません。
テスターで測った結果はその通りで、方向は間違っていないと思っていたのです。が・・・
なんと、「アナログテスターの場合は、カソードからアノードをつないだ時に導通反応があり、逆はない」
つまり、デジタルテスターで測定した場合と全く逆の針のふれ方をすることをしらなかったのです。
結局、アナログテスターの結果を読み違えていたために、ダイオードでショートさせてしまい、ヒューズが飛んだのでした。
で、付け直し。
元通りにしたら、電磁クラッチが復活しました。
しかし、なんでダイオードがいかれたのでしょうか。
しばし観察すると、アキュムレータ(写真左下)に霜が付いていました。
通常は冷房最大にしても、サイクリングスイッチによって霜が付くことはありません。
左下の紫色のコネクタがサイクリングスイッチなのですが、ここの接触がおかしいみたい。
サイクリングスイッチのコネクタを外して、接点回復スプレーをかけて挿し直したら直りました。
どうやら、サイクリングスイッチの接触不良が原因のようです。
どうしてダイオードがやられたのかはよくわかりませんが、接触不良によってサージ電流がダイオードをこわしたのかもしれません。
そういうわけで、元通りエアコンの電磁クラッチが復活し、冷房が効くようになったのでした。
今回の費用:
ダイオード 3個 40円×3=120円
グリス 810円
合計930円
時間:3日(のべ10時間くらい)