こんにちは。カオルです。
前回の記事で、クランクプーリー交換から、テンショナーの破損、交換をしましたが、まだベルト鳴きが収まりません。
考えられる原因は消去法で絞っていくしかないのですが、こうなると次はオルタネータプーリーになります。
確かに、オルタネータを交換したのは購入時2006年6月。14年、18万km以上交換していません。
プーリーが先というよりか、オルタが先に壊れると思っていました。
というわけで、三度RockAutoでオルタネータ注文・・・
Acdelco 335-1048 $106.2 送料$40.99 =合計$147.19(16488円)


オルタネータの交換自体は、それほど難しくはありません。
まずドライブベルトを緩めて外してから、
バッテリーのマイナス端子を外し、コネクタ、端子を、固定ボルトを外せば簡単に交換できます。
こちら、左が古いプーリー。右が新品のプーリーです。
ぱっと見分かりませんが、左のプーリーはかなり摩耗して、山のギザギザが丸くなってしまっています。

古いプーリー(拡大)山のスキも空いています。ギザギザの山頂部が削れているのが分かるでしょうか。

新品プーリー。

というわけで、オルタネータ新品に交換完了。
これで大丈夫・・・

キュルキュルキュルキュル~
えー。どうして?
なんで?
・・・・。
・・・・。
・・・・。
あっ・・・。もしかして、ベルト・・・
そうか・・・プーリーが摩耗していたがために、とがったプーリーがベルトを削ってしまい、劣化を早めていたんだ!
それなら、1年経たないうちにベルトがダメになってもおかしくありません。
というわけで、こりずに4度目の発注。
ACdelco 6K642 $13.86 送料$20.99 =合計$34.85(3826円)

以前の記事で、古いipod touchをアクションカメラにした帽子がありましたが、今回はこれでベルト交換の一部始終を撮影してみました。

Youtubeで見ることができます。
結果、音がかなり収まりました!
古いベルトと、新しいベルトを見比べると、ベルトがいかに激しく削られていたかがよくわかりました。
左が新品。右が古いベルト。
一見問題ないように見えたベルト、新品と比べて初めて削られていたことに気づきました。プーリーの山も丸くなるわけです。溝が深く彫られてしまったことで、当たり面がおかしくなり鳴きの原因となっていたのです。

しかし・・・それなのに・・・
何か・・・キュルキュルから、音がキュッ・・・キュッ・・・と間欠的な音に変わっています。
完全に消えていない。
なぜ・・・? もうやれるところがないぞ?
かなり頭を悩ませましたが、1か所だけ心当たりがありました。
今回クランクプーリーを交換したのが、車屋さんだったこと。
いくらプロだからとはいえ、こんな特殊な車両の、プーリーの規定トルクを知っているはずはありません。
一度クランクプーリーを外すことにしました。
そうしたら・・・明らかに3本のボルトのトルクが一定でない。
2本はとてもきつく、1本はゆるめだったのです。
これが原因で、プーリーが目で見えない位微妙にずれて、正しい位置が出ていなかった?
改めて、サービスマニュアルを確認します。

センターボルト(図:43)のトルクは100N/m。
クランクプーリー(バランサ―)ボルト(図:46)のトルクは85N/m。
ファンベルトプーリーのトルクは25N/m。

これらをトルクレンチを使って、丁寧に取り付け直しました。
・・・音が、完全に消えた!
というわけで、最後の原因は、クランクプーリーのトルク管理ミスによるものでした。
とはいえ、車屋さんを責める気にはなりませんね。
普通は、専門店でもそこまでできる車屋さんはいませんから。
今回の教訓は、ベルト鳴きの原因は、やはり消去法で地道に探っていくしかないということでした。
とはいえ、今回のことで、ベルトのなく原因を現物で体感できたので、次回からはもう少し真因解明が早くなるかもしれません。
それがいつになるかはわかりませんが、いずれはまた、対応することになるでしょう。
いずれにしろ、いろいろ勉強になりました。
今回の費用:
クランクプーリー(本体)10722円
工賃22000円
テンショナー 5668円
オルタネータ 16488円
サーペンタインベルト 3826円
合計:58704円
時間:合計で5H位
それでは、また。