エアコンコンプレッサーが壊れた・・ついでに周辺部品を一気にリフレッシュ

こんにちは。カオルです。

 

20年10万マイルを超えると、通常消耗品でない部品も徐々に寿命を迎えていきます。
今年も車検を終えて、下回りを点検していたところ・・・見覚えのある色の水滴が・・・

 

ウォーターポンプの辺りから、クーラント漏れが始まっていました。
ロードマスターを購入時に新品交換してから10年14万km。LT1エンジンではウォータポンプの寿命の時期です。
さっそくウォーターポンプ交換してもらおうと、ショップへ見積もりに向かいました。

 

しかし、その道中エアコンが突如効かなくなり、エンジンルームからキュルキュルキュル・・・ゴムの焼けるにおい・・・これは・・・やばい。エアコンをOFFにしたら音が止まりました。
エアコンコンプレッサが焼き付いてロックしたのでした・・何てこった。

エアコンの修理、ウォーターポンプ交換確定・・・どうせウォーターポンプを外すのなら、デスビ、プラグ、プラグコードも一気に変えてしまった方がいいんじゃないかと思い、工賃を見積もってもらいました。点火系は20年全く交換してませんでしたので、そろそろお亡くなりになるのではないかと思ったのです。
しかし・・・

 
ん?24万円!?
工賃だけで?
えーと、部品を一式そろえるとすると・・・
ざっと見積もっても総額60万円超えますね。
さすがにこれは・・・高すぎる・・・

すごすごと帰る途中にもう一軒あったWHA CORPORATION(ワーコーポレーション)というお店を発見したので、相談してみました。
色黒の茶髪のパーマのサーファーのようなお兄さんから、「安い社外品使って20万円台位でできますよ!見積もりします!」と元気に言われたので、とりあえず見積もりをお願いして、後日連絡をもらうということで帰りました。でも、お店の雰囲気というか、やたらとマッスルカーや流行りの在庫車が並んだきれいなお店。でも、なんとなく、一抹の不安を感じていました。

それは・・・経験上、ある条件を満たすお店にほとんど一律に、ことごとく騙され、ぼったくられ、ひどい目にあった過去があったからです。(このことはまた別の機会にでも書こうと思います)

結局、お店から連絡はありませんでした。
連絡をする気もありませんでした。

約束を守れないお店とは取引以前に、客商売としてどうなのか、疑問を感じずにいられなかったのです。

自分の脳内で、「関わってはいけないお店認定フラグ」が立ったのでした。

 
あれこれ調べているうちに、1つの工場にたどり着きました。
タウンページに会社名はあるけれど、ホームページもなければ「スタッフのブログ」的なものもない。在庫車すらない。
とりあえず行ってみたら・・・
こっこれは・・・? 

さて、某所にあるこの整備工場。
1人でされているようで、この道30年のベテランだそう。
ウォーターポンプ、デスビ、プラグコード、プラグ、エアコンコンプレッサ、オリフィスチューブ、アキュムレータの交換工賃の見積もりをお願いしました。
すると、FAX用紙の裏に何やら書き始めました・・・
97200円。安。
何だこの違いは。

初めて来た工場ですので、どれ程の技術かはわからなかったのですが、作業の割に安い工賃で、アメ車をやってくれる工場は貴重なので、こちらでお願いすることにしました。

 

工場が決まれば、次は部品集めです。
アメ車のコストをミニマムにするための方法。
それは、「自分で部品をアメリカから直接買うこと」です。
昔は海外出荷に対応しているところは少なかったので、英語でいちいち見積もりを依頼しなければいけなかったのですが、今は部品を選んで、クレジットカードでクリックするだけで買えるようになっています。
専用部品の通販サイトのオススメは「RockAuto」です。http://www.rockauto.com/
純正、社外品豊富な種類から選べ、金額も円換算で買えます。
ただし、当然海外送料は高いので、まとめ買いをする程オトクということになります。

 

まずはサービスマニュアルで、必要な部品を確認。パーツリストがあれば品番で適合も確認できます。(ロードマスターのパーツリストは入手できていないので、カプリスB-bodyのパーツリストで調べてます。中身は一緒なので)

 

ウォーターポンプ(ACDELCO professional)
日本の部品商で買うと27000円位~。
RockAutoでは9206円。(当時。その時の為替で値段は変わります)
日本の部品商を通すと、適合保証、不良品の交換保証ができますが、価格は直接買い付けの約3~4倍(!)が相場。

 

デスビ。Assyだと高いので、デスビキャップ&ローターセットにしました。(ACDELCO GM Original Equipment)
日本でデスビAssyの価格は77200円。こちらは分解、消耗品だけ交換タイプで15674円。
ACDELCOには GM Original Equipment(OE)とprofessionalの2種類ある場合があります。Original EquipmentはGM純正指定部品のため、品質はお墨付き。professionalはACDELCOでも、あくまでサードパーティーとしての扱いのようです。
価格はproffesionalの方が安めのことが多い。
安い社外品もありますが、品質が悪いものもありますので、重要な部品ほど純正品を選びましょう。できればACDELCO Original Equipmentを推奨。個人的にはproffesionalでもありだと思います。

 

ウォーターポンプのサーモスタット用のシール。(ACDELCO)419円。(写真左)

エアコンコンプレッサー。(ACDELCO OE)
日本での純正価格は110000円(!)
こちらは22840円。

プラグコードセット(ACDELCO OE)
11164円。

 

プラグ8本(DENSO double plutinum 5070)
506円×8本。
これは日本メーカーがいいかな。

 

オリフィスチューブ(ACDELCO OE)
288円。

 

これはデスビ交換時にエンジン側についてるオイルシール。ついでにこれも変えたいと思っていました。(National)412円。

 

クランクプーリーのオイルシール。これは持ってました。
これは以前交換しようとして、ハブが抜けずプーラーがぶっ壊れたことがあり、その時に買ったものです(値段は日本で買ったので3000円くらいしたかな・・・)デスビ外すときはクランクプーリーも外すので、ついでに交換。

 

これは直接関係ないですが、ウォッシャータンクのフタが劣化して割れていたので、ついでに買っちゃいました(DORMAN)310円。

 

ウォーターポンプガスケット(FEL-PRO)(写真左)
実はウォーターポンプに付属でついてたので、買う必要はなかったのでした。216円。

2021年2月21日:追記———————————–

2021年1月24日に、ウォーターポンプガスケット部から再び水漏れが発生しました。

交換してからおよそ4年半でガスケット切れが発生したということは、ウォーターポンプについてくるガスケットは耐久性に問題があるかもしれません。

なので、今回はウォーターポンプ交換と同時に、この時に買ったFel-Proのウォーターポンプガスケットを使用してみました。

Fel-Proがどれだけ持つかはまだ分かりませんが、これからウォーターポンプを交換される方は、あえて付属のガスケットを使わず、Fel-Proのガスケットを使った方がいいかもしれません。

せっかくウォーターポンプが長持ちしてくれても、ガスケットの寿命が短いのでは取り付け工賃が余分にかかったしまいますからね・・・

(Fel-Proはガスケットメーカーでそれなりに定評があるので、社外品ですが安かろう悪かろうではないです。)

追記終わり———————————–

 

RockAutoでは、専用部品は豊富ですが、油脂類、ケミカル、汎用製品は売ってない。そこで、「Amazon.com」。アメリカのアマゾンでは車の部品が豊富。汎用品も買えます。そこで今回はエアコンオイルR134(ACDELCO 15-118)16oz  2384円。 なお、エアコンのフィッティングを取り付け時、R12用のエアコンオイルを塗るようにサービスマニュアルに指示がありましたので、R12用オイルも購入。しかし、ここでまさかのロストバゲッジ!(荷物が行方不明になること)メールで連絡してAmazonで代品を手配してもらいましたが、在庫切れということで、R12用オイルは日本で買いました(ACDELCO)(エーカーパーツ)送料込み4039円。アマゾンの送料は無料になりました。

R12用オイル(ACDELCO)15-117

 

R134a エアコンガス。これは汎用品なので国内で出回っているもので十分。ロードマスターのエアコンガス容量は0.79Lなので、4本でいいのですが、念のため1本余分に購入。(結局4本で足りて使いませんでした)
車屋さんで買うと、1本1500円ですが、YAHOOショッピングで、1本220円。(RCA)

 

あと、デキシクール。この辺は日本でも価格はそれほど違いません。4L×2(ACDELCO)3280円×2(ワールドパフォーマンスサービス)

 

RockAutoで買い忘れてしまいました、アキュムレータ。(ACDELCO)RockAutoでは1550円でしたが、送料がまたかかってしまうので、日本で購入。5590円。(オイルシールは付属しています)

 

RockAutoでも見つからなかったオリフィスチューブ交換時のシール(100円)、ウォーターポンプのOリング(460円)は、日本の部品商で適合をVINナンバーを確認してもらって、購入(ワールドパフォーマンスサービス)

 

ウォーターポンプのエンジン側のオイルシール。(ACDELCO)これも見つからなかったので、日本で購入。送料込み2851円(エーカーパーツ)

 

その他、送料や、海外で一定額以上買い物した場合は別途消費税がかかります。

やっとパーツがそろいまして、工場へ持ち込み。2週間くらいでできました。
代車も貸してもらえて、ありがたかったです。

のですが・・・

車を引き取り帰る途中、クーラント温度が102℃になっているのに気付きました。工場に聞いてみると、なんとデキシクールを原液で入れられてしまっていました・・・(通常2倍に薄めないと性能が出ません)すぐに工場に戻り、薄め直してもらいましたが、正確な濃度がよくわからなくなってしまいました。

 

アストロプロダクツで、クーラントの簡易比重計を購入。(500円ちょっと。)

 

クーラント濃度を測り、抜いて、水を入れて濃度を調整。(この測定値は、クーラントの凍結温度を示します)

 

測定値と、クーラントのボトルラベルにある早見表で、大体の濃度を確認します。

今回は、濃度42%くらいでしたので、まあよしとしましょう。

 

こちらは取り外したデスビキャップ。
以外にも20年、17万km無交換だったにもかかわらず、電極はあまり減っていませんでした。

 

プラグも20年無交換でしたが、こちらは電極が減っていました。それでも、たいして影響は出ていませんでした。プラチナプラグはかなり持ちますね。

 

外したウォーターポンプ。
下のウィープホールからの漏れでしたが、回転軸からの漏れは見られませんでした。軸にガタもありませんでした。

 

コンプレッサー。こいつは焼き付いていました。20年間おつかれさまでした・・・

 

等など、いろんなことがありましたが、ようやく治りました。
今回の費用・・・
ウォータポンプ交換、プラグ交換、プラグコード交換、デスビ交換、ウォータポンプシール交換、デスビシール交換、クランクシール交換、エアコンコンプレッサ交換、オリフィスチューブ交換、アキュムレータ交換、エアコンガス交換。全部で工賃97200円。

パーツは全部で111624円。

合計:208824円
60万円の見積もりから、約3分の1まで下がりました。

とりあえず、点火系もリフレッシュされましたので、まだまだ走ります!

(2019年1月現在、20万km・・・ 異常は起きていません)

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