2020年ユーザー車検、自家用貨物の構造要件がまさかのNG!?

こんにちは。カオルです。

先日、ユーザー車検に行ってきました。

 

今回の変更点は、

・ヘッドライトユニットを交換して、CRCを吹かなくても光量が出るようにした

(USAのebayで購入。ACDELCO  19515円)

 

くすんでいたヘッドライトがピカピカに!

これにより、ユーザー車検は問題なく通る・・はずでした。

 

しかし、今回初めて、思いもよらない指摘により不合格。

その理由は「自家用貨物(1ナンバー)に必要な、荷台開口部の要件を満たしていない」というもの。

 

(3) 物品の積卸口

物品積載設備が屋根及び側壁(簡易な幌によるものであって、その構造上屋根及び側壁と認められないものを除く )によっておおわれている自動車にあってはその側面又は後面に開口部の縦及び横の有効長さがそれぞれ800mm(軽自動車にあっては、縦600mm横800mm)以上で、かつ、鉛直面(後面の開口部にあっては車両中心線に直角なもの、側面の開口部にあっては車両中心線に平行なものをいう )への投影面積が0.64㎡(軽自動車にあっては、0.48㎡)以上の大きさの物品積卸口を備えたものであること。

 

ロードマスターの荷台の開口部は、縦80㎝×横80㎝以上でなくてはならないのですが、今回測定した結果、縦が76㎝しかないからNGとのことでした。

 

 

おそらく、初回の構造変更検査の際、車屋さんが開口部周辺の部品をすべて取り外して、開口部の高さを稼いだのでしょう。

 

さて、指摘を受けた以上、このままでは車検に通りません。

車検場の掟では、泣き落としやお目こぼしのような戦略は通用しません。

 

では、どうするか。

開口部の高さが得られるまで、分解したのです。はい・・・

 

上のルーフガーニッシュ、ウェザーストリップ、荷台下側のゴム、荷台下のガーニッシュを外しました。

 

荷台の黒いレールは、リベット留めされていたので、近くの車屋さんでドリルでリベットを壊して開口部のレールを取り外します。

  

この状態で再度陸運局の「測定」ラインへ並びましたが・・・

 

まさかの「不合格」。

 

あと1㎝ほど足りない。

まじか。

 

「最初どうやって通したんだ?」とか検査の人に言われながら、引き返しました。

 

あと1㎝。ならば、やるしかありません。

ウェザーストリップがはまっていたボディーのフランジ部を、グラインダーで削りました。

 

合格するには、下側全体が低くなっていないと認められません。

端から端まで削り、さらに、開口部の測定開始位置を下げるべく、ウォーターポンププライヤーでフランジを外側に曲げていきました。

 

測定開始位置はフランジのエッジからなので、手前側にフランジを曲げれば数ミリでも開口部が広がるからです。

数時間後・・・(この時点でもう汗だく)

 

80㎝と2㎜!

これで再度測定ラインへ行き、合格をもらいました。

 

検査員の人はだいぶ引いていましたが・・・ハンコいただきました・・・

とにかく、要件は満たしました。

 

時刻はすでに15時。

検査の最終ラウンドは16時まで。

 

すぐにコースに並び、検査員の人に事情を話し再検査。

そして、合格!

 

要件不備による測定ライン3回、ヘッドライト、後退灯のぐらつきの指摘を受けたため、その改善で3回。

ようやく通りました。

 

今回起きたことは全くの想定外でした。

しかし、誰も責められませんし、

こういう時に、とにかく何とかするために奔走するのはよくやるのですが、今回ばかりはだいぶ冷や汗をかきました・・・

 

というわけで、大変な2020年のユーザー車検でありました。

ユーザー車検は何が起こるかわからない。毎回身に沁みます。

それでもやはり、やる度に良くも悪くも「経験値が上がっていく」わけですから、技術を身に着けるためという意味では、こうして体で覚えていくしかないのかもしれませんね。

それでは、また。

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